林芙美子のおもひで
林芙美子  ゆかりのお宿
『殆ど私は毎年何週間かをこの戸隠山でおくるのですが地味でいい山だと思います
初夏の戸隠は躯の芯まで染まってくるような鮮やかな緑ですし
初秋頃は雲と紅葉を美しいと思います
私はいつも宝光社の諏訪という房へ泊まります
私はこの山で小説をいくつか書きました』  “林芙美子 私の紀行”より
愛された小説家・林芙美子

「うず潮」「放浪記」「浮雲」などの代表作で知られる作家・林芙美子。
数多くの作品を残し、中でも「放浪記」はベストセラーとなる。

■主な作品:「うず潮」「放浪記」「浮雲」など

「お宿諏訪」で執筆された「うず潮」
小説家・林芙美子さんが「うず潮」の執筆をされたのが、当館「お宿諏訪」です。

林芙美子さんは戸隠をとても気に入られ、毎年おいでいただいていたようです。

『殆ど私は毎年何週間かをこの戸隠山でおくるのですが地味でいい山だと思います
初夏の戸隠は躯の芯まで染まってくるような鮮やかな緑ですし
初秋頃は雲と紅葉を美しいと思います
私はいつも宝光社の諏訪という房へ泊まります
私はこの山で 小説をいくつか書きました』  〈林芙美子 私の紀行〉より

林芙美子さんが来られていた当時は、当館の敷地内に離れ屋敷があり、
決まってそこで執筆活動をされていました。
また、一高(現 東京大学)の学生さんが避暑地で勉強できるようにと
「戸隠の諏訪と言う宿に行きなさい」と言って送り出していたようで、
その時の様子をうかがえる手紙を今も保管しております。
そのほか、ご主人からいただいた初版の「うず潮」や、
昭和39(1964)年のNHK連続テレビ小説「うず潮」で林芙美子役を演じた
女優・林美智子さんからいただいた色紙なども展示しております。

林芙美子さんは、昭和22(1947)年に「うず潮」を、
昭和23(1948)年には「晩菊」を、
昭和24(1949)年に「浮雲」「茶色の眼」などを発表されています。
昭和26(1952)年、朝日新聞に「めし」を連載執筆中、
過労のために急逝されました。

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